皮膚科Q & A

●アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎について、皆さまの不安や疑問にお答えいたします。
知りたい内容をクリックすると、お答えを表示します。

かゆみのあるかさかさや湿疹が続き、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
年齢によって皮膚症状が悪くなる部位が変わります。赤ちゃんの時にかさかさが出た後、子供の頃に良くなる事もありますが、適切な治療を行わないと大人に良くなったり悪くなったりを繰り返し、症状が続く事があります。

皮膚は外からの刺激から私たちを守り、皮膚の水分を保つ働き(バリア機能と言います)をしています。
アトピーの原因は正確にはわかっていませんが、アトピー体質のお子さんは生まれつき「皮膚のバリア機能が弱い」事が知られています。 生まれつき皮膚の弱い人(乾燥しやすい、刺激に弱い、かゆみが出やすいなど)や、アレルギー体質がある人に、生活環境による様々な外からの刺激が加わる事で引き起こされると考えられています。つまり、たくさんの原因が重なり合う事でアトピーが引き起こされるのです。

アレルギー体質の可能性が高いお子さんに、早い時期からスキンケアをすることで、かさかさやアトピーを予防できる可能性があると報告されています。ご家族にかさかさ肌やアトピーの方がいらっしゃったり心配がある方は是非早めにご相談下さい。

①塗り薬や飲み薬の治療、②スキンケア、③生活環境や悪くなる原因への対策、この3つが基本となります。
お子さんや患者さんごとに皮膚症状の程度や生活環境を見ながら適切な治療を組み合わせて、キレイな皮膚の状態を保つ事ができるようにコントロールする事が大切です。まずは皮膚の専門家にご相談ください。
具体的な方法としては、ステロイドの塗り薬で皮膚の炎症を速やかに抑えこんだのち、ステロイドの塗り薬と保湿によるスキンケアをうまく行うことで、ステロイドの塗り薬をゆっくり減らしていきます。最終的にはステロイドの塗り薬やタクロリムスの塗り薬を定期的に(週に2回など)塗ることで、キレイな皮膚を保つ事ができます。これをプロアクティブ療法と言い、お薬の減らし方にコツがあります。何度も皮膚の症状を繰り返しているお子さんに特におすすめする治療法です。

アトピー体質は、生まれつきの皮膚の弱さ(乾燥しやすい、刺激に弱い、かゆみが出やすいなど)やアレルギー体質が関係しているため、生まれつきの体質そのものを完治させる事は難しいと考えられています。 しかし、お子さんそれぞれの皮膚の症状や悪くなる原因を適切に評価し、治療してあげる事で、皮膚の症状やかゆみから解放してあげる事ができ、症状をコントロールしながらうまく付き合う事ができます。 私たちに是非お手伝いさせて下さい。

よく使うお薬としては、塗り薬や飲み薬があります。
塗り薬としては、保湿剤、ステロイドの塗り薬、タクロリムスの塗り薬があります。
また、飲み薬としては抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)などがあります。
皮膚の炎症を速やかに落ち着けるために、薬を適切に選択し、組み合わせる事が大切です。お子さんや大人、年齢や皮膚の状態によっても使う塗り薬がかわります。

ステロイドとはもともと体の中にあるホルモンと同じ働きをするお薬で、炎症や免疫反応を抑える働きがあります。
ステロイドの塗り薬は皮膚の炎症を抑えるために使います。ステロイドの塗り薬はその強さで5つのグループに分けられ、軟膏・クリーム・ローション・テープ剤といった種類があります。
皮膚の症状に合わせて、また、塗る場所により皮膚の厚さや吸収の程度が違うため、適切な強さや種類のステロイドの塗り薬を選択する必要があります。
皮膚科は塗り薬を扱う専門家です。お薬の事でお聞きになりたい事があれば何でもご相談ください。

ステロイドの塗り薬はかさかさ肌やアトピーの治療で最もよく使われるお薬です。
しかし、ただ塗るだけで良いという訳では決してありません。薄く、ひどいところだけ塗るようにしてはいませんか?適切なお薬を、適切な量、適切な場所に塗らないと効果が得られません。まずはお子さんの皮膚の状態を見せて頂き、適切なお薬を処方させて頂き、塗り方を説明させて頂きます。

ステロイドの塗り薬はステロイドの飲み薬とは違って、適切に使えば全身的な副作用が起こることはほとんどありません。
ただし、塗り薬でも、塗る量、場所、強さ、塗る期間を十分に考えて使わないと、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出てくる、ニキビが出るなどの副作用が生じる事があります。皮膚の状態を適切に判断し、専門の医師の指示通りにお薬を使う事が大切です。

ステロイドの塗り薬で皮膚のかさかさや湿疹などが良くなると、一見治ったように思いますが、皮膚の中の長く続いていた炎症はまだまだ残っています。皮膚の中の炎症が残った状態でお薬を止めると、またすぐに悪くなるため、皮膚の中の炎症もしっかりキレイにする必要があります。
具体的な方法としては、ステロイドの塗り薬で皮膚の炎症を速やかに抑えこんだのち、ステロイドの塗り薬と保湿によるスキンケアをうまく行うことで、ステロイドの塗り薬をゆっくり減らしていきます。最終的にはステロイドの塗り薬やタクロリムスの塗り薬を定期的に(週に2回など)塗ることで、キレイな皮膚を保つ事ができます。これをプロアクティブ療法と言い、お薬の減らし方にコツがあります。何度も皮膚の症状を繰り返しているお子さんに特におすすめする治療法です。

ステロイドの塗り薬で皮膚が黒くなることは決してありません。特に強い湿疹や炎症を繰り返していた皮膚は、ステロイドのお薬により炎症を抑え込んだ後に、色素沈着という「炎症の痕」が残る事があります。適切な治療を継続し、炎症が起こらない状態を保つことで、「炎症の痕」である色素沈着は徐々にうすくなり、本来の皮膚の色へ近づいてきます。色素沈着を起こさせないためにも、早めの治療が大切です。

ダニやホコリ、花粉、ペットの毛、ゴワゴワとした服、汗、ストレス、食べ物、飲酒、不規則な生活習慣、風邪などで皮膚の症状が悪くなる事があります。
皮膚のかさかさが続く事で、さらに外からの刺激に弱い状態になります。その結果、かゆみが続き、掻き続けることで、かさかさや湿疹がさらに悪くなり、悪循環になります。悪循環を止めるためには、お薬で炎症を早めに抑えてあげることが大切です。 皮膚の症状が悪くなる原因はお子さんそれぞれで違います。一緒に考えていきましょう。

特に赤ちゃんの場合、食べ物がかさかさやアトピーを悪化させる原因になっている事もあります。
しかし、本当は食べ物のアレルギーではないのに、食べ物のせいではないかとの不安や、適切な指導が行われていないため、アレルギーではない食べ物をたくさん食べないように努力しているお子さん、お母さんがおられるのも事実です。
また、逆に赤ちゃんのかさかさやアトピーが適切に治療されないと、逆に食物アレルギーになるリスクが高まる事がわかってきました。
皮膚の症状が悪くなるのは食べ物のせいではないか、もしかして食物アレルギーかも?と不安になることがありますよね。
その食べ物を食べても良いのか、まずは専門の医師に相談してみてください。


皮ふやアレルギーでお悩みの方、そのままにしておくのではなく、一度ご来院ください。お待ちしております。